不動産投資を始めたきっかけ 最終回

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繰上返済の嵐

こうして怒りの繰上返済生活が始まった。ケチケチした生活で100万円以上の現金が貯まると、即、繰上返済を実行した。当時はまだネットバンキングが無く、繰上返済するには平日に銀行に出向いて契約書を作り、5000円+税の手数料を支払う必要があった。この手数料の支払いも悔しかったが、支払総額が減るほうが大きかったので、銀行に支払う金額を少しでも少なくしたいという一心で、繰上返済に現金をぶち込み続けた。

時には繰上返済後に手元の現金が無くなってしまい、カード支払いを繰り返し給料までつなぎ、給料で現金を補填するということもあった。現在では、キャッシュレス化に伴い、現金を使うことが少なくなったが、当時は、海外旅行でも行かない限りは、支払いは現金であったので、手元の現金が無くなるとたいへん困っていた。

それでも当時は、繰上返済を行い、総支払額がどのくらい減るのかを計算するのが唯一の心の慰めであったので、必死に繰上返済を進めた。マネー誌などで、繰上返済をすると繰上返済額以上に総支払額が減るのでお得というような記事を見ることがあるが、私の場合、もともと15年という短い返済期間だったため、たとえば、100万円繰上返済をしても、総支払額は30万円程度の減少という程度の効果しかなかった。

しかし、低金利ゆえに銀行に100万円を15年預けても30万円の利息がもらえる訳でもなかったので、お得なお金の運用方法ではあると思っていたし、銀行への支払総額をとにかく少なくして、住宅ローン控除があった時との差を詰めたいという怒りの気持ちもあったので、この繰上返済は加速することとなった。

3度目の繰上返済時に銀行から電話が

3度目の繰上返済の契約をした翌日のことである。平日の昼間の仕事中に携帯が鳴った。番号には見覚えは無かったが、住んでいた市内の市外局番だったので、とりあえず出てみたところ昨日訪れた銀行でからあった。昨日の繰上返済の手続きで何かミスがあったかなぁ、平日にまた仕事を休んで銀行に行くのは大変だなぁと思いながら用件を聞いてみると、「お客様、たいへんです。昨日ご契約していただいた繰上返済を実行すると、ローンの総返済期間が9年6ヶ月となりまして、住宅ローン控除が適用外となってしまいます。お止めになったほうが良いかと思い、急ぎ電話いたしました。」と、私の怒りの炎に油を注ぐのに十分な内容であった。「住宅ローン控除は最初から受けてないので、そのまま実行してください!」とキレながら携帯を切った。こうして無事に3度目の繰上返済も実行された。

銀行からの電話により、怒りの炎も最高潮に達した私は、さらなるケチケチ生活で再度、繰上返済資金を貯め始めた。前回までの100万円超では生ぬるいと、今度は200万円を用意した。「このお金を銀行にぶち込めば総返済額もかなり減るだろう。」と意気揚々と繰上返済シミュレーションに数字を入れて、総返済額の減少額を計算してみたところ、約20万円にしかならなかった。200万円もぶっこむ割には、効果が小さい。

ここでふと冷静になった。「ここまで来れば繰上返済しなくても住宅ローンはあと数年で完済してしまうし、この200万円を運用して20万円以上の利益を出せないか。不動産については、今回の失敗後、いろいろと学んだので、もう一度、購入すれば前回の失敗の経験を生かしてうまく行くかもしれない。賃貸用の不動産を購入すれば、家賃収入でこれまでの損失を軽減できるかもしれない。」

こう考えた翌年、250万円を自己資金と投資用ローンを加えて、記事賃貸管理会社は取捨選択すべき で紹介した23区内城南地区の中古ワンルームマンションを購入したのが、私の不動産投資の始まりであった。その後、投資用として区分10室(1室売却)、一戸建4戸を購入して、セミリタイア生活を始めた。

最初の自宅購入は大失敗であったが、それが無ければ新婚時から怒りのケチ生活をして資金を貯めることもなく、不動産投資を始めることも無かった。また、その時の失敗の経験を無駄にせず、後の不動産投資活動の教訓として活かすことができたと、今は前向きにとらえている。

以上が不動産投資を始めたきっかけであった。このようなスタートであったため、最初にも書いたように、将来セミリタイアしてやるという野望を持ってスタートしたわけではなかった。ただ、不動産投資により銀行に預けておくよりお金が増えるのではないか、さらには、周りの同僚や友人が住宅ローンの支払いでたいへんな時に、一方、私は家賃収入を得ることができることになる。これは将来、大きな差になるのではないかという漠然とした思いはあった。

その後、記事小規模小借金の不動産投資でセミリタイアする方法の概要で記載したROI=15%/年の投資法に気付き、実践し、実際にセミリタイア生活に突入するという流れになっている。
また、今回の築古一戸建てについては、記事自宅を割安に購入する方法 で記載したように最終的に売却した。この教訓を生かして、次の自宅は記事自宅を割安に購入する方法 で記載した割安な新築一戸建てを建てることとなった。(完)

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