前回紹介したKindle本知識も手間も不要!NISA口座だけで7万3千円を6年間で100万円にした私の方法 (弱小大家父さん出版)だが、年末より本文の原稿を書き始めた。一部、ブログの流用をしているものの、大部分が新たに書き下ろしたものである。
原稿の本文自体は3日くらいで書けたのだが、その後の出版準備が非常に大変であった。
取引した銘柄のチャートの準備
株式投資の本なので、説明にどうしても、実際に売買した銘柄のチャートが必要であった。
はじめは、Yahooファイナンスのチャートを使おうとした。売買した前後の週足チャートが欲しいのだが、Yahooファイナンスのチャートは現在から何カ月前まで、または現在から何年前までのチャートしか出てこない。しかも、期間が長いと月足になってしまったりする。
仕方ないので、過去10年の月足チャートでも使うかと思ったが、ふと、このチャートに著作権はあるのか?と気になった。チャートの数字自体は当然、著作権は無いのだが、チャートのグラフのデザインには著作権があって、転載してはヤバいのでは?と考えた。
調べてみると、やはりYahooファイナンスのチャートは無断で転載できないことが分かった。
これは、困ったと思い、いろいろと調べていると、エクセルでチャートを作れることを知った。移動平均線は説明には使わないので、箱ひげ図だけで良い。
Yahooファイナンスの時系列データから、売買した時期を中心とした4年分の週足データを取得し、エクセルで箱ひげ図のグラフを作ろうとしたのだが、私の使っている激安PCのスペックがショボいのか、画面が真っ暗になってしまう。1、2秒で元の画面に戻てくるのだが、それが頻発する。チカチカして目が痛くなってくる。
それでも何とかグラフを完成させ、グラフを図形として.jpegファイルで保存した。
縦書きの.epubファイルの準備
本を書くとなると、縦書きの方が本らしい感じがする。書店で売られている本のほとんどが縦書きだし、横書きだとブログをそのまま本にしたような気がする。
また、今回は単にKindle本を作るだけでなく、自作かつ無料でPODのプリント本まで作成したかった。
そこで、無料で使えるでんでんコンバーター を使って、.txtファイルの原稿を縦書きの.epub形式に変換して、Kindle本を出版するKindle Direct Publishingに入稿することにした。
Kindle本だけなら、わざわざ.epub形式にしなくても、wordファイルでも作れる。しかし、PODのプリント本を作るためにNextPublishing POD出版サービス に入稿する場合、決められた仕様の.pdfのファイル形式にしないといけない。
でんでんコンバーターで作成した.epubファイルは、でんでん2POD出版(β) で、無料で入稿用の.pdfファイルに変換してくれる。ここまで無料で対応しているでんでんコンバーターには感謝しかない。
ただし、現在、でんでん2POD出版(β)は縦書きのみの対応となっている。
そこで、元々縦書きにしたかったことに加えて、無料でPODを作成するために、でんでんコンバーターを使った縦書き.epubの一択で進めることにした。
一旦、.txtファイルで原稿を書き上げた後は、でんでんマークダウンの記法で、見出し、改ページ、段落、強調、画像の挿入などを.txtファイルに加えていく。
単純に、アルファベットと数字を半角で書いてしまうと、縦書きに変換した時にこのようにアルファベットと数字が横になってしまう。

この場合、半角を全角にすれば、縦に並ぶが、11月の11だけは半角のまま、90°くるっと回転させたい。
こんな修正をしていると、書いた原稿を何度も見直すことになり、それだけでかなりの時間を取られてしまった。

表紙作成
Kindle本の場合、表紙は.jpg形式で大丈夫である。横対縦が1.0対1.6の比率の.jpgファイルで、推奨サイズは1600×2560ピクセルとのこと。
そのため、エクセルで描き、図として保存して、最後にペイントで寸法を1600×2560ピクセルに調整して完成させた。
手順としては大したことは無いのだが、以前、DIYは極力しない で書いた通り、小学生のころから図工が全くダメの芸術センスゼロ&不器用の人間なので、デザインに苦戦した。
最終的には、明らかに素人が作ったと分かるような格好悪い表紙になってしまったが、自分ではこれ以上は出来ないと諦めて.jpgファイルをKindle Direct Publishingに入稿した。
以上のような苦戦をして、Kindle Direct Publishingに1/1に入稿することができた。ここで終わりではなく、この後は、前回のKindle本を初出版した の記事を投稿する直前まで、このKindle本の自主校正作業に追われることになった。代行業者に依頼すれば有料オプションで校正をやってくれたりするが、自作なので自分でやるしかない。
こうして、今回の年末年始は、ひたすら家にこもってKindle本の出版作業だけで終わったのであった。
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