記事預金額の12月末update~ブログ史上最大の赤字~ で書き忘れたが、年末ぎりぎりに税務署に行った。これは、特に呼び出しを食らったというわけではなく、給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書を提出するためである。
所得税の徴収といっても、弱小大家のため専従者給与を妻に支払っているだけで、しかも支払う専従者給与の額もショボく、源泉徴収ゼロであるので、特別徴収はしていない。税額0円と書いた計算書を税務署に提出するだけである。
しかし、この書類を提出するたびに、この税務署で怖い思いをしたことを思い出す。
ついに区分10室で事業的規模に到達したときのこと
会社員時代に区分所有の10室目を購入した直後の話である。以前の記事一棟ものについて、あれこれ検討した過去 で書いたように事業的規模を目指していた私は、念願の事業的規模の形式基準である貸室10室に到達し、ついにやったぞという達成感で満たされていた。
そして、いよいよ節税のために、専従者給与を妻に支払うことにした。すでに10万円控除の青色申告をしていたので、今回の専従者給与の新たな支払い開始については、青色事業専従者給与に関する届出書を提出すれば良いようである。それでも、念のため、これだけで良いのか税務署で相談してみるかと考えた。
記事年賀状を書く~元同僚たちに対する思い~ に書いたように、会社の同僚たちには不動産投資をやっているとは一切言っていなかったので、事業的規模に到達したことを、誰かに褒めてもらいたいという気持ちもあり相談に行くことにした。
専従者給与の届出に税務署に向ったところ…
ある平日に会社を午前半休し、税務署に向かった。税務署に着き、総合受付で専従者給与の届出書を提出したいが、これで正しいのか相談したいと伝えると、受付の女性は担当課に内線で連絡してくれ、そして、担当課の階に直接行ってくださいと言った。
担当課に着くと、二日酔いですか?と聞きたくなるような、目が座ったおっさん署員が黙って近づいてきて、気だるそうに、カウンターの席に座るように促してきた。
私はカウンターの席に座り、
「マンションの区分所有なんですが、10室になり事業的規模になったので、妻に専従者給与を支払いたいのですが、提出する書類はこちらで大丈夫でしょうか?」
と書いてきた届出書を差し出しつつ聞いてみたところ、そのおっさん署員は届出書を見ようともせず、呆れたように、
「10室だからって…事業的規模かどうかは、事業と言えるレベルで行われているかで決まるんで、単に10室だからOKってわけではありませんよ。」
と、面倒くさそうに言い放った。
「でも、形式基準では貸室10室で事業的規模ですよね。それでもダメなんですか?」
と、粘ると、
「形式基準だからとかじゃなくて、実際に事業と言えるレベルの規模なのかが問題なんですよ!」
今度は言葉に怒気を含んでいた。
相談したことを後悔するも驚きの展開に
この段階で、相談などせずに、単に総合受付に届出書を提出して帰れば良かったと後悔した。しかし、ここまで苦労して10室まで持ってきた私は、ここで引くわけにはいかないと、10室なら事業的規模になるはずだという一点で押し続けた。
すると私たちの揉め事に気付いた若い署員が、「どうしました?」とおっさん署員の隣に座ってきた。おっさん署員より10歳くらい年下に見えた。
私は、その若い署員に、区分所有だけだが10室に到達したので、事業的規模だと思うので妻に専従者給与を払いたいと伝えた。
すると、その若い署員は、「貸室10室なら形式基準で事業的規模になります。専従者給与の申請はこの届出書で大丈夫ですので、受理します。お疲れさまでした。」と即答であった。目が座ったおっさん署員は、不満な表情を露わにしつつ無言で自分の席に帰っていた。
一体、おっさん署員はこの税務署内で、どんな立場の人間なのだろうか。また、せっかく区分10室くらいで調子に乗っている納税者をいじめていたのに、自分より年下の署員にそれをあっさり覆されたら、面目丸つぶれではないか。
また、なぜ、署員間でこんなに解釈が異なるのか?もし、このおっさん署員が税務調査に来たら、どうなってしまうのだろうかなどと考えてしまった。
税務署は、担当する署員しだいで結果が大きく変わってしまう恐ろしいところだと感じた経験であった。
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