突然、入院した話 その4

セミリタイア生活

前回突然、入院した話 その3 で、手術室に到着した話を書いたが、その続きを書こうと思う。

手術室に到着する

普段着のままストレッチャーに乗せられ、手術室に到達した。ストレッチャーが横付けされた手術台に移動すると、数人がバタバタと準備を始める。

袖を上腕部までまくり上げ、太い注射器で筋肉注射を打つ人、心電図のセンサーを付ける人、点滴の針に薬液を接続する人、手と足を手術台に縛り付ける人。手際よく、あっという間にスタンバイOKになる。

そして、右目の部分だけ穴が開いた布みたいなものを被せられる。そしていよいよ、問題の目の下に打つ部分麻酔の注射である。

怖すぎるので目をつぶる。針が目の下に差し込まれる。針先が喉に出てきちゃうんじゃないのと思うくらい、ものすごく深くまで刺しこまれる。幸い、麻酔テープが効いているのか、全く痛くはなかった。

もう、目を開いているのか閉じているのか分からないが、視界は真っ暗である。

いよいよ手術開始

ここでようやく、「よく麻酔が効いていますので、始めますね~」と、それまで姿が見えなかった主治医の声が聞こえてきた。

無言なのも悪いかと思い、「お願いします…」と死にそうな声を出して反応する。

瞼にクリップをはめられる。引っ張られている感覚はあるが、痛くは無い。麻酔が効いていなければ、飛び上がるほど痛いと思われる。

部分麻酔なので、声は聞こえる。主治医と若い医師の二人で行っているようである。事前に手術は2時間くらいかかると聞かされていたので、そのくらいの時間ならこんな機会はめったにないので、手術の声や音でも聴いておくかと思ったのだが、目の下の麻酔に加えて、事前に飲んだ精神安定剤と腕に注射した精神安定剤が効いてきたのか、急激に眠気が襲ってきて、開始早々2分くらいで眠ってしまった。

次に目を覚ましたときには、剥がれた網膜を貼り付ける行程に入っていたようであった。若い医師が、「水がいっぱい出てきた。」と驚いている声が聞こえた。まだまだ、長そうだなと思うと、また、眠りに落ちてしまった。

次に起きたときは、主治医から、「もう終盤に入っていますからね。もし、痛かったら言ってください。」と声を掛けられた。

そう言われてみると、少々、目の中が痛い気もしなくもない。しかし、痛いと言って中断させてしまうのも悪いし、耐えられない痛みではない。もう一度寝て、時間を稼ごうとまた、睡眠に入った。

次に起きたときは、目の中にガスを注入しているところであった。主治医が、「少し、漏れているな。」など、不穏な発言をしている。しかし、その後すぐに、「無事、終わりましたよ~。」と声が聞こえた。結局、起きていた時間はトータルで10分くらいであった。私は、ほとんど痛くなくて良かったと、安堵感に包まれていた。

右目に巨大な眼帯をテープで貼り付けられ、ストレッチャーにうつぶせに乗る。目の中にガスが入っているので、仰向けで寝るとガスの浮力で、貼り付けた目の奥の網膜が剥がれてしまうとのこと。入院中もうつ伏せで寝ることを指示される。

完全に頭を伏せたうつ伏せ状態で、周りを見ることができないまま、ストレッチャーでゴロゴロと運ばれる。病室に戻って来ると、先ほどの看護師がずいぶんと時間が掛かりましたねと言っていた。ほとんど寝ていたので分からなかったが、病室を出てから3時間経っていた。予定より時間が掛かっていて、当初の見込みより困難な手術だったようであった(続く)

コメント