昼寝をしていたところ、電話が…
先日、ウトウトと昼寝をしていたときである。けたたましく携帯の着信音が鳴った。着信音で目が覚め、携帯の画面を見ると、先日の記事満室経営の大家の恐怖症 で書いた、区分マンションを管理してくれている不動産屋からであった。
この物件は、数年前に給湯器を交換しており、また、エアコンは入居者が取り付けたものなので、特に設備の不具合は発生しないと思われる。そのため、いよいよ退去かなと思いながら、半分寝ぼけた状態で電話に出てみた。
すると、いつもの社長が「お世話になってます。実はXXX号室で孤独死がありまして…」
いきなり目が覚めた。
XXX号室って、自分の所有している部屋番号に近いような気がするが、自分の所有している部屋ドンピシャじゃないよなと急に頭をフル回転させる。実は私、区分所有物件の部屋番号をすべて正しく言えるか怪しい。
社長は一方的に話を続ける。「亡くなった人が身寄りがないようで…」という話で、少なくとも自分の部屋ではないことがわかった。
今回の問題は深い
話を聞いてみると、XXX号室は賃貸ではなく、その部屋の所有者自身が住んでいたのだが、身寄りがいない上に、管理費、修繕積立金のかなりの滞納があるとのこと。今回、電話をしてきたのは、競売手続きを管理組合が進めてよいかの合意を取りたいとのこと。
最終的には、管理組合で弁護士を立てて、競売の申し立てをし、その部屋を売却し、売却代金から、滞納していた管理費、修繕積立金を回収するということらしい。
弁護士を立てるのも、管理組合の管理費から費用が出るので、各組合員(所有者)に了承を得ているところで、オーナーの弱小大家父さんに連絡をしたとのこと。
なぜ、管理会社が私のところに直接、言ってこないのかはよく分からなかったが、とりあえず、OKですと伝えておいた。
過去には孤独死の競売物件を検討していたことも
最近は競売物件を探していないが、以前は記事私の小規模不動産投資における物件購入の条件と実例 で書いたように、一都三県の競売物件の調査をしていたし、競売物件の残代金納付後の話 で書いたように1物件は購入している。
狙っていたのは、売却基準価格が400万円以下という低価格帯の物件であったので、たまに、この物件なかなかいいぞと物件明細書を読んでいくと、孤独死の物件であることや、管理費、修繕積立金の滞納が超多額というものがあった。
実際に、競売で出ていた孤独死の区分マンションをかなり前向きに検討して、競売物件なので内見はできないが、現地を調査しに行ったこともある。
今回の物件は管理費、修繕積立金滞納しているので、競売の買受人は、滞納分の支払い義務を継承することになる。
孤独死したために評価額が下がるのと、多大なリフォーム費が掛かること、何年分か分からないが滞納分の管理費と修繕積立金の支払い義務で、下手すると売却基準価格1円でも売れないという事態になりかねない。
過去に、これ1円でも売れないじゃんという競売物件もいくつかあった。今回の物件も、そのような物件にならないか、競売で売却できるものなのか、気になるところではある。
ちなみに、不動産屋によると、孤独死のあった部屋の近くである私の部屋の入居者は、今のところ退去する様子はないとのことで、まずは、安心した。
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