前回の総額9万円で検2年付の中古車を手に入れた話 にて、大学生時代にたまたま書籍で、激安で車検2年付の中古車を入手する方法を知り、こんな素晴らしい方法があるなら、実際にやってみようと決意をしたところまで書いた。
今回は、その続きである。
購入する車の条件を考える
まずは、購入する車の条件を考えないといけない。
狙いとしては、重量税、自賠責保険等の法定費用込みで総額10万円以下とし、車種は軽自動車とした。
当時住んでいた実家は田舎で、幸い1000ccクラスの小型車くらいなら、もう一台停められるくらいの空きスペースはあった。
小型車も選択肢に加えたほうが、解体屋でまだ乗れる車を見つけられる可能性が高くなるだろうが、小型車でも重量税、自賠責保険は軽自動車よりは格段に高く、予算の法廷費用込みで10万円は不可能である。
そのため、軽自動車オンリーで探すことにした。車両本体を5万円で取得できれば、その後の整備費用次第にはなるが、重量税と自賠責の合計約3万円の法定費用込みで、総額10万円以下での取得を達成できる可能性がある。
目的の車を探し始める
前回にも書いたが、激安で車検2年付の車を入手する方法の手順は、以下のようになる。
手順1 解体屋を巡り、まだ、動く車を探す
手順2 まだ、動く車で良いものが見つかったら、譲ってもらえないかと交渉する
手順3 仮ナンバーを取得し、車を自宅まで運び、必要な整備をする
手順4 自動車検査場に持ち込み、ユーザー車検をパスさせ、新規登録し、ナンバーを交付してもらう
まずは、手順1で解体屋に行って、まだ乗れそうな車を見つける必要がある。ただし、今回は軽自動車オンリーになるので、いきなり解体屋に行っても空振りが多そうである。
当時はインターネットも携帯電話も無い時代。そのため、NTTの電話帳、タウンページの自動車解体というところを開いて、家から近いところから、片っ端に電話を掛けてみることにした。
まずは、同じ市内の解体屋に電話を掛ける。受話器を取って、番号をプッシュしようと思うが、相手が何と言うかと思って躊躇する。
「はあ?うちは中古車屋じゃないよ!」とか、邪険に扱われないだろうか、などと想像がぐるぐる巡るが、「えいっ、ままよっ。」と決意して、番号をプッシュした。
相手が電話に出ると、「あの~、まだ走れる軽自動車を探しているのですが、ありますか?」とダイレクトに聞いてみた。
どんな反応が返って来るのかと身構えるが、「軽ですか。ついこの間まで、いいのがあったんだけど。」と、邪険に扱われることは無かった。
私はお礼を言って、電話を切ったが、この方法で電話帳の解体屋に電話をし続ければ、いつかは、目的の車を見つけられるのではないかと、手ごたえを感じられる解体屋の応対であった。
本で書いてあるように、本当に激安で車検2件付きの中古車を入手できるかもしれない。そう感じた私は、タウンページの自動車解体の1件1件に電話を掛け始めたのだった。(続く)
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