日商簿記2級取得に向け、勉強を開始する
前回100円で日商簿記2級を取得した話 において、「100円(税別)で日商簿記2級を取得する作戦」を考え、実行に移した。
しかし、当時は会社員で、しかも、平日は6:40に家を出て、0:00ごろ帰宅し、土日は休日出勤か家族サービスという生活だったので、メインで勉強するのは通勤の電車の中であった。
そのころはスマホなどという便利な道具は持っていなかったので、いぬぼきの全ページをプリントアウトして、毎日、そのうちの数枚をポケットに忍ばせて、通勤途中に読んでいた。
今でもそうだが、集中して考えようというときは、スマホやPCの画面を見るより紙を見ているほうが圧倒的に集中できる。しかも、例題を解くときに紙なら書き込みができるのが良い。
いぬぼきがまだ、未完成であったので、その単元においては、「日商簿記2級」14日間 ラクラク合格術を会社に行くときのカバンに忍ばせて、通勤途中で勉強していた。
256ページとあまり厚くないので、携帯するにはよい本であった。
日商簿記2級の位置づけ
勉強を進めていると、簿記2級は明らかに弱小大家の帳簿作成には不必要なものだらけであることが分かる。
工業簿記は明らかに不要であるし、商業簿記は本店支店会計、会社の合併など、弱小大家には縁のないものばかりである。
たまにニュースで聞く「のれん」という勘定科目がよく理解できたのはよかったが、単に弱小大家が複式簿記を付けるだけなら、簿記3級があれば事足りる。
そのため、これは、「日商簿記2級」という肩書を得るためだけの戦いと位置づけ、合格最低点の70点をギリギリ超えればいいやという気になってきた。
合格点ギリギリでいいとはいえ、11月に簿記3級を受験して、次の2月の簿記2級の試験はさすがに間に合わず、6月の簿記2級試験を受けることにした。
試験間際の攻防
4月ごろに単元の勉強がようやく終わり、資格の大原から過去問を1回分、無料で貰うことにした。
そして、その過去問を解いてみて、分かったことだが、
・工業簿記は初心者向けの出題であり、いぬぼきの勉強だけで40点満点を狙える。
・商業簿記は歯抜けのいぬぼきと「日商簿記2級」14日間 ラクラク合格術だけでは知識が足りない。かなりの失点を見込まなければならない。
ということであった。
前回100円で日商簿記2級を取得した話 にも書いたが、当時のいぬぼきはまだ未完成のプロトタイプであったが、工業簿記に関しては、満点を狙える実力を付けてくれた。
しかし、商業簿記については、プロトタイプのいぬぼきは単元が歯抜けになっていて、それを「日商簿記2級」14日間 ラクラク合格術で補うのだが、それだけでは知識が明らかに足りない。
「日商簿記2級」14日間 ラクラク合格術はそもそも商業簿記と工業簿記が1冊にまとまっている上に、ページ数も256ページしかない薄さである。書評には、いい本だが、これ一冊だけでは知識が足りないので、他の本で補う必要があるというようなコメントも散見される。
しかし、弱小大家には必要ない知識をこれ以上、他の参考書を買ってまで勉強する気にもならず、合格するには70点を超えればいいので、工業簿記は40点満点、商業簿記は5割の30点で突破するという作戦で試験に挑むことにしたのだった。(続く)
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