公的年金の回収期間について

セミリタイア生活

未開封の「ねんきん定期便」が出てくる

現在、確定申告に向けて、帳簿の作成を行っている。以前に大家業を目指す人におすすめの資格 で書いたように、税理士に依頼はせずに、自力で複式簿記の帳簿を作成している。

また、申告に必要な控除証明書を探して、まとめていると、未開封の「ねんきん定期便」のはがきがポロっと出てきた。

受給開始年齢の引き上げでもあれば、「ねんきん定期便」もすぐに開封すると思う。しかし、今の65歳受給開始で変わらなければ、年金額も劇的には変わらいだろうと思うので、開封しなくてもいいかなと放置している。

今回は、たまたまポロっと出てきたので、開封してみた。これまでの納付額と年金の見込み額が書いてある。

見込み額については、現在の加入条件が60歳まで継続する仮定して、計算されているということなので、私の場合は、残りの期間は国民年金に入り続けるという前提になっていると思われる。



公的年金の回収期間を計算してみる

このまま60歳まで再就職はせず、大家業だけで生活し、国民年金を掛け続けるとする。

その場合、「ねんきん定期便」記載されている、大学時代と退職後の国民年金と、22年支払った厚生年金それぞれのこれまでの総納付額と、これから60歳になるまでの国民年金の毎月の保険料を合計すれば、20歳から60歳までの40年間トータルで、どれだけ年金の保険料を納めることになるのか、ざっくり見積もることができる。

今後、保険料は上がっていくと思うが、とりあえず、現在の16,620円が60歳まで変わらないとして、ざっくりの総納付額の計算をしてみる。

それを求めて、さらに、

(総納付額)÷(年金見込み年額)=(回収期間)

で、支払った保険料が何年で回収できるかの、おおよその値が求められる。

年金見込み年額は厚生年金と国民年金(基礎年金)の合計額で、「ねんきん定期便」に記載されている金額となる。

そのように回収期間を計算してみると、10年弱で回収という結果となった。

つまり、22年間支払った厚生年金の保険料と、残りの期間の国民年金の保険料を合わせた総納付額の約1/10を、毎年、年金としてもらえることになる。


よって、65歳から受給を開始して、75歳まで生きていれば、納めた保険料をすべて回収して、それ以降は、納めた保険料以上の年金をもらえることになる。

あくまでも、受給見込み額や受給開始年齢が、これからも変わらない前提だが…

私の場合は、国民年金と厚生年金の両方があるが、国民年金のみの人の回収期間はどうなるのか。

20歳から60歳までの40年間、会社勤めせずに、ずっと自営業者の人は、国民年金のみに加入することになる。

その人の場合、現在の保険料が毎月16,620円で、65歳から毎月約6万5千円の年金がもらえる、つまり、毎月の掛け金の約4倍が年金として受け取れることになる。

保険料は年々変化するので、この見積りは単純計算だが、国民年金のみの場合でも、40年間保険料を納付すれば、10年くらいの期間で回収できることは分かる。

今回、厚生年金と国民年金が合わさった私のケースで見積もった回収まで約10年という数字は、国民年金も厚生年金も、支払った保険料の回収に必要な年月は、あまり変わらないということを示しているようにも見える。



支払った保険料を回収するには長生きが必要

以前、ついに自己資金を回収する という記事を書いたが、不動産投資では投入した自己資金を回収して、自分が投資した金額以上のリターンを得ている状態になった。

また、株式投資については、7万3千円しか株式市場に投入しない理由 でも書いたように、自己資金を回収した残りの7万3千円で、現在の投資法をスタートすることになった。つまり、投入した自己資金以上のリターンを得ている状態になっている。

公的年金については、この状態になるためには、私の場合、回収まで約10年なので、75歳まで生き続けなければ、自分の払った保険料を回収しきれないことになる。

受給額の引き下げや受給開始年齢の引き上げでもあれば、さらに長生きしなければ、回収できなくなる。

もし、そうなれば、男性の平均寿命は81歳であるので、徐々にその数値に近づくことになり、支払った保険料を回収しきれない可能性が増してくることになる。


また、金額としては回収できたとしても、私が75歳の時に受給する1万円と、私が20歳の時に納めた保険料の1万円とでは、インフレ分、価値が違うことになる。

そうなると、年金というのは、支払った分は確実に返してもらって、さらに利益を得るというものではなく、平均寿命を超えて長生きしたときのための保険という意味合いが強いように思う。

一見、平均寿命まで生きれば、インフレを考慮しない金額だけで言えば、支払った保険料の回収は出来そうな計算だが、この計算には、まだ、問題がある。それについては、長くなったので、次回に書きたいと思う。

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