本下水化の見積もりの際、市の指定工事店のオジサンから、家に沿った一本の配管を新設することを提案された。
提案について考える
前回、浄化槽の一戸建てを本下水に接続した話 その5 で書いたように、工事費が安そうだと見込んで本下水化の見積もりに来てもらった市の指定工事店のオジサンから、下図のように、家に沿った一本の配管を新設することを提案された。
この新設した配管に、これまで浄化槽に向かっていた配管や雨樋から雨水ますに向かっていた配管をすべて吸収させれば、スマートな感じもする。
以前、浄化槽の一戸建てを本下水に接続した話 その2 で書いたように公共ますの新設場所は市にお任せにした。そして、今回の新配管を市の担当者もイメージして、公共ますを最適な場所に設置してくれたような気もする。
「これ、いいじゃね」
と思ったのだが、一つ疑問が湧いてきた。
「この雨水ますはどうするんですか?」
なにも接続しなくなる雨水ますは、このまま放置なのか気になり、オジサンに聞いてみた。
衝撃の回答
私の質問に対して、オジサンから、
「ここは、合流式ですか?それとも分流式ですか?」
と、逆質問された。
「それ、市指定の工事店のお前が知らんのかーい!」
と、私はまず思ったが、それより、
「合流式じゃないと、この作戦、成り立たなくね?」
家に沿った新しい配管を埋めた場合、雨樋からの配管を雨水ますに繋げようとすると、いったいどうやって引き回すのか?
なにより、市がここが最適と公共ますを設置してくれたのだから、おそらく合流式だろうと考えた。
なにか市から送られてきた資料に合流式か分流式か書かれていないか探したが見つからない。
オジサンは、「近所で工事したときは、たしか合流式だったけどな。帰ったら調べてみます」
おそらく合流式と思われるが、その場合、雨水ますはそのまま放置とのことだった。
合流式か分流式か?工事費は?
お盆明けに、この工事店から普通郵便でお手紙が届いた。見積書在中と書いてある。
急いで封を開け、お手紙に目を通した。
すると、まず、
「排水区域は合流区域になります(原文のまま)」
の文字が目に入った。
次に問題の工事費である。
「40万円弱+汲み取り費用(実費)」
浄化槽の底を破るまえに、底に溜まっている汚泥の汲み取りが必要とのことで、こちらは、専門の業者に頼むのでその実費が工事費にプラスされる。
合計すれば、40万円を超える金額となる。
まあ、イメージしていたくらいの金額だが、高いのか安いのかはよく分からない。
しかし、これまでの対応からして悪い工事店ではあるまいと判断して、即、電話をして、工事を行いたいと伝えたのだった。
工事が始まる
そして、8月下旬に3日掛けて工事が行われることとなった。
現地に玄関の鍵を入れたキーボックスを設置しているので、工事開始時の立ち会いは不要とのこと。
3日目の午前中、配管をコンクリートで埋め戻す前に、通水の確認だけ現地に来てほしいとのことだった。
工事予定日の2日目の夕方、オジサンから電話が掛かってきた。
工事は順調で、明日、予定通り通水確認に来てほしいとのこと。私は、コンクリートが踏まれないように、ガッツリ防御してほしいと伝えた。
この物件、前回の入居者を決めた賃貸仲介店から時折電話があり、お客さんを連れて行っていいかと聞かれることがあった。
まだ、原状回復も出来ておらず、募集も掛けていないのだが、まあ、見たければどうぞと止めはしなかった。
たまたま見に来て、踏まれて足跡でも付いたら困るなと思い、オジサンにガッツリ防御してほしいとリクエストしたのだった。
通水確認に現地に向かう
そして、翌日。
私は待ち合わせ時間より早く現地に到着し、工事の状況を確認した。
駐車スペースのコンクリートは、提案の新配管が埋められた部分がきれいにハツってあって、その部分が土で埋め戻されていて、あとはコンクリートを埋めるのみという状況となっている。
浄化槽のマンホールがあった付近のコンクリートもきれいにハツってあって、中は土で埋め戻されていた。
「きれいに出来てるじゃん」
と満足していると、白い軽の1BOXカーが到着した。
そして、車からオジサンと奥さんが出てきた。奥さんとは電話では何回か話したが、対面するのは初めてである。
「いつもお電話でお話しているものです」と挨拶をした。
軽の1BOXカーには、大量のカラーコーンとコーンバー(トラ柄バー)が積まれていた。これで、コンクリートが乾くまでガッツリ防御するらしい。
いよいよ水を流す
そして、オジサンに促されて通水確認をする。台所の水を流し、その水が新配管を経由して新設の公共ますに流れ込んでいるのを確認した。淀み無く流れている。
流れてくる水を見ていると、ついにここまで来たかという達成感に満たされた。
そして、風呂場やトイレも同様に確認した。
「大丈夫です。コンクリで埋めちゃってください」
と、通水確認を終了した。
すると、奥さんと二人でコンクリートをこね始めた。
まさに、父ちゃん母ちゃん経営といったところである。
そういえば、洗面台の通水を確認していなかったと思い、もう一度、家に入り、洗面台の水を流して、公共ますを見てみると、水が流れ込んで来ている。
私は洗面台の水を止めて、いよいよ帰ることにした。
そして、一心不乱にコンクリートをこねている夫婦に、
「あと、お願いします!」
と言って、帰路についた。
最終確認
そして、その3日後、コンクリートは乾いただろうと思い、現地を見に行ってみた。
駐車スペースは、これでは人は立ち入らないだろうと思うくらいに、カラーコーンとコーンバー(トラ柄バー)が大量に置かれていた。
幸い、コンクリートに猫の足跡すら無く、きれいな仕上がりとなった。
オジサンに電話をして、
「きれいに仕上げていただき、ありがとうございました」
と伝えると、
「いえいえ、とんでもない。今日、カラーコーンを回収に行きます。あと、市への申請はやっておきます」
その後、オジサンからは請求書が届いただけで、申請に関する連絡は無かった。
また、市からも何の連絡も無かったが、次の入居者が決まるまでに契約していた水道料金の納入通知書には、水道の使用量と下水道の使用量が同じ数字になっていたので、申請は無事に完了したのだろうと思う。
ようやく終わった
今回の工事店の選定プロセスは、褒めらたものではないかもしれないが、結果的には良い工事店に当たったと思う。
浄化槽の一戸建てを本下水に接続した話 で書いたように、2019年に浄化槽物件を購入した直後に市の下水道課に問い合わせてから、6年。
ようやく本下水化に漕ぎつけた。
この物件は浄化槽だったためか安く購入できたうえに、購入後にこれくらいの労力と費用で、本下水化による資産価値の上昇分を得られたのだから、割のいい投資だったと、満足している。(完)
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