空室となった浄化槽物件を本下水化することとなった。工事を依頼する業者の選定条件を決めて、いよいよ本下水化に動き出すことにした。
いよいよ業者の選定を開始する
前回浄化槽の一戸建てを本下水に接続した話 その4 で書いたように、空室となった浄化槽物件の状態が良かったため、引き続き賃貸することにした。そして、入居者募集前に、排水管を新設の公共ますに接続する工事を行い、浄化槽物件から本下水物件に昇格させることにした。
前回書いたように、工事を依頼する業者を選定するに当たって、
・長く商売していそう
・固定費が少なそう
・かわいいキャラクターが飾ってある
以上の条件に当てはまるところがあれば、相見積もりなどせず、その一社に決めることとした。
そして、Google Mapを開き、市から送られてきた「排水設備指定工事店名簿」の所在地を入力し始めた。
Google Mapのみで選定を進める
まずは、所在地の町名から見て、物件から最も近そうな指定工事店の所在地をGoogle Mapに入力してみた。
そして、Google Street Viewを見てみる。
「だめだ…」
民家のような建物しか見えない。善良な工事店なのかもしれないが、条件に当てはまらないので、却下とする。
次に近そうな工事店の住所を入力する。
そして、Google Street Viewを見てみたところ、
「おっ!」
いい感じの築50年くらいのこぢんまりとした店舗が建っている。
ちなみにこの工事店、ホームページも無い。
ここまでで、条件のうち3点はクリアしている。
・長く商売していそう
・固定費が少なそう
最後の条件は?
あとは最後の条件、
・かわいいキャラクターが飾ってある
だが、店舗の庇のテントに、この店舗が建ったときに描かれたと思われる動物のキャラクターが、長い年月でかなり汚れたテント地から、うっすら見受けられた。
「ビンゴ!」
私は、躊躇なく「排水設備指定工事店名簿」に書かれている電話番号に電話を掛けた。
すると、声の感じからして中年らしい女性が出た。
父ちゃん母ちゃん経営のようで、固定費は少なそうである。正解かもしれない。
私は、その女性に本下水化の工事をしたいと伝えると、それでは、現地に見積もりに行きますとのことで、3日後の16:00の予約を入れた。
違和感を感じる
見積もりの当日、私は「5分前には到着するかな」と思いながら、炎天下の中、駅から物件に向かう道を歩いていた。物件まであと2分くらいのところで、店の固定電話から電話が掛かってきた。
「このタイミングで店から電話か。今から出ますとかいうのか?それとも、かなり遅くなるとかいうのか?」
と思いながら出てみると、先日の女性の声で、
「うちの人が近くまで来たんだけど、どの家か分からないって」
予想が外れて、もう現地に到着しているとのことだった。
「あと2分くらいで着くので、ちょっと待っていてください」
と答えて電話を切ったが、少々、違和感を感じた。
現地が分からなければ、現地にいるご主人が、私の携帯に直接電話してくれれば、その場で家の特徴を伝えることができるだろう。
なぜ、店にいる奥さんが電話をしてくるのだろうか?
「なんか、変な人なのかな」
見積もり予約のときには、奥さんとしか話しておらず、ご主人とは一度も話したことはない。
依頼する工事店の選定を誤ったかと、急に不安になってきた。
ご主人と初めて会う
物件の接道である私道の入口まで来ると、ちょうど物件の前に白い軽のワンボックスカーが止まっているのが見えた。
恐る恐る近づいてみると、私と同年代くらいのオジサンがワンボックスカーから出てきた。
「すみません、遅くなりました」
「たぶんここかなと思っていました」
意外に普通だった。
さっそく、家を見てもらう。
まずは、駐車スペースにある浄化槽や既存の雨水ますと新設の公共ますの様子を確認する。
「浄化槽は埋めてしまう、で良いですか?」
浄化槽の底を破って、浄化槽の中を埋めてしまうという方法らしい。
それでは、土地にガラが残ってしまうではないかと思い、
「他の方法はあるのですか?」
と聞いたところ、浄化槽は地上から見えている部分よりはるかに大きく、完全撤去は費用が凄まじいことになる、みなさん、埋めてしまう方法を取っているとのことで、私も埋めることとした。
浄化槽物件は本下水物件に昇格するもののガラ付きの土地となることになった。
オジサンからの提案
次は室内を調査する。
キッチン、風呂、洗面所、トイレの水回りは一階だけに存在する。
オジサンが調査している間、私は暇なので二階のサッシの開閉が固いところの調整をしていた。
しばらくすると、オジサンが私を呼ぶ声が聞こえたので、外の駐車スペースに向かう。
そして、オジサンから下図のような家に沿った一本の配管を新設することを提案されたのだった。(続く)
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