抵当権抹消を法務局で手続きしたときの話

2020年12月20日日曜日

不動産投資


最近、ある不動産投資に関するブログで、抵当権抹消を自分で行ってみたという記事を見かけた。私も以前に挑戦したことがある。その時の話を書いてみることにする。

売却した神奈川県の2DKマンションの買付条件

退職した年に神奈川県の2DKの区分マンションを売却したときである。この売却はスムーズに進み、売却を大手の仲介店に依頼してから1ヶ月程度で買主が現れた。

買主は30万円の指値と決済を1ヶ月半待ってほしいとの条件を提示してきたが、30万円の指値は元々想定内であったし、また、売却開始から1ヶ月しか経っておらず、半年くらい様子を見るつもりだったが思ったより早く買付が入ったことから、1ヶ月半なら余裕で待てますと、即座に買主側の条件をOKした。

この物件、購入した時にある地方銀行で20年ローンを組んでおり、その時にもその残債が残っていたが、大した金額ではないので、一括返済も可能である。しかも、セミリタイアして平日に時間がある上、今回は買主側から1ヶ月半、決済を待ってくれとのことで、決済までの時間もある。

そうなると、わざわざ2万円くらいの手数料を払って司法書士に依頼して抵当権を抹消しなくても、自分でやったほうが、お金もかからないし面白そうである。

抵当権抹消を自分でやりたいと申し出る

そのように考えながら売買契約の日を迎えたわけだが、当日、売買契約書に目を通すと、物件の決済時に抵当権を抹消するとの文言があった。その段階ではまだ残債が残っているので、当然、登記事項には抵当権が載っている。そのため、不動産会社の担当者が、私に特に断りも無く、一般的によく行われる方法として決済当日に抹消と書いたのだろう。

私は仲介した不動産会社の担当者に、契約書には抵当権抹消は決済時と書いてあるが、事前に自分で抹消してもいいかと聞いたところ、全然OKですが、決済には確実に抹消が間に合うようにお願いしますよと念を押された。

私はいよいよセミリタイア生活の本領発揮するときだと勢い込んで、契約の翌日には早速、この物件の残債を完済した。完済後、銀行から抵当権抹消に必要な書類を送付される。早く来ないかと待ち構えていたが、結局10日くらい掛かって自宅に到着した。

到着した書類は、

抵当権の登記識別情報
抵当権設定契約証書
弁済証書
委任状

の4点となる。

法務局に提出する登記申請書を作成する

ようやく資料が揃ったので、法務局のHP不動産登記の申請書様式について から、抵当権抹消の登記申請書をダウンロードする。申請書といっても、ただのwordのファイルである。枠も無く、ただ、必要な事項を箇条書きしていくだけのシンプルなものである。なんの装飾もない。

かなり前の話になるが、結婚して最初に買った中古一戸建てから今の新築一戸建てに引っ越したとき、その時点で賃貸用の区分マンションを4室持っていた。

そうなると、その区分4室の登記事項の所有者住所を変更しなくてはならない。

そこで、司法書士を使わず、自力で法務局で登記事項の所有者住所を変更したのだが、そのときの申請書もずいぶんとシンプルだと思ったが、今回の抵当権抹消も非常にシンプルである。

その申請書の必要事項を埋めていったのだが、この物件、敷地権が設定されている土地が3筆ある。そのため、申請書の建物の表示と敷地権の表示を書くときに、建物は1件でいいが敷地権は3件書かなくてはならないので、ダウンロードしたwordファイルにそのまま埋めていくと、A4一枚に収まらない。仕方なく、建物の表示と敷地権の表示の部分だけ、文字の大きさを小さくして、無理やり、A4一枚に収まるように、申請書を完成させた。

申請書の上半分はダウンロードしたwordファイルのままの文字の大きさで、下半分だけ急に字が小さくなるという変てこな申請書ではあるが、いよいよ物件の管轄の法務局に上記必要書類4点と併せて提出に向かうことにした。

いよいよ法務局に乗り込む。登録免許税の税額は

いよいよ変てこな申請書と銀行から送られてきた書類を持って、物件の住所を管轄する法務局に車で向かった。法務局には昼前に到着した。駐車場が空いているか心配であったが、2台ほど空きがあったので、無料で停めることができた。近所のコインパーキングに停めなくて、お金が掛からず助かったと安堵の気持ちで、法務局の古い建物に入った。

申請書には、抵当権抹消に掛かる登録免許税の税額の収入印紙を貼らないといけない。今回の抵当権を抹消する物件は、すでに書いた通り、敷地権のある土地が3筆ある。そうなると、抵当権抹消に掛かる登録免許税は、建物は1件なので1000円、土地は3件あるので3000円で、合計4000円なのだろう。申請書の登録免許税の記入も4000円と書いておいた。

4000円で間違いはないと思うのだが、念のため、窓口で聞いておくかと、収入印紙を買う前に窓口に行くことにした。

予想外の展開になる

建物の中では、登記相談は予約が必要とやたら掲示してあった。分からないことがあっても予約しないで相談に来る人がいて、職員の対応も大変なのだろう。今回の私は提出するだけなので、相談は関係ない。

提出窓口に行くと、窓口のカウンターには誰もいなかったが、近くの席に座っている中年の女性職員が私に気が付き、「提出ですか?」と聞いてきた。私は、自作した申請書を見せながら、「あの~、抵当権抹消なんですが、この物件、敷地権の土地が3筆あるので、この場合は、登録免許税は4000円でいいのでしょうか?」と聞いたところ、その職員は、たいへん!素人の人が来ちゃったよ!という雰囲気で、慌てて「こちらでお待ちくださいっ!」と登記相談の席に座ることを強要して来た。

あれ?別に相談に来たのではないんだけどなと思いながら、仕方なく登記相談のテーブルの席に座った。そして、その女性職員は私が持ってきた申請書と銀行からの書類を持って行ってしまった。

私は登記相談のテーブルの席に座って、そういえば、二十数年前の大学生時代に、陸運局にユーザー車検に行った時も、こんな異分子扱いだったなぁなどと昔を思い出していた。

テーブルから先ほどの女性職員の動きを見ていると、初老の男性職員に私が持ってきた書類を見せながら、なにやら話している。男性職員が私の書類を受け取ったようであった。それから10分くらい待っただろうか。その初老の男性職員が不機嫌そうに私が座っている登記相談のテーブルにやってきて、無言で対面にドカッと座った。

初老の男性職員の対応

その職員が手にしていたのは、私が書いてきた申請書と今プリントしてきたと思われる私の物件の全部事項証明書であった。

座るなり、無言で私の申請書と全部事項証明書を見ている。相手が一言も話さないので、私もいたたまれなくなり、「あの~、この物件、敷地権が3筆あるのですが、」と話し始めた途端、「黙っていて!今、見ているんだから!」と、即、遮られた。私は、すみませんと言って、黙って待っていた。5分くらい見ていると、私の申請書のある部分に赤鉛筆でなにか書き込み始めた。

そして、「一か所、間違えてる。収入印紙4000円分買って、窓口に渡して」と言うと、私の申請書を持って自分の席に帰ってしまった。

私は、いったいどうなっているんだと半ば呆然としながら、法務局の中にある収入印紙の販売所に行き、収入印紙4000円分を購入した。そして、再び提出窓口に行くと、先ほどの女性職員が「提出ですね。」と聞いてきたので、収入印紙を差し出すと、「あれ?提出書類は?」と聞いてきたので、先ほどの男性職員に持って行かれた、収入印紙を買ってきて窓口に提出すればよいと言われたというと、「そうですか。お疲れさまでした。」と収入印紙を受け取った。先ほどの男性職員はこちらを見ることもなく、自席でなにか作業を続けていた。

素人には登記相談がお勧め

こうして、辛うじて申請書を提出することができた。申請書に間違えていたところがあったようだが、何を間違えていたのかは、今、提出したwordのファイルがあったので改めて見てみたが、よく分からない。素人は登記相談を予約したほうが良さそうである。

その後、仲介していた不動産会社から、買主の銀行が月末までに決済してくれと要求してきたということで、急遽、決済の予定が繰り上がった。結果、申請書を提出した日から2週間ちょっとで決済となった。

決済当日、不動産会社の担当に「抵当権抹消、出来ていましたか?」と聞いたところ、「大丈夫ですよ。ありがとうございました。」とのことで、ようやく安心できた。

今回は、契約から決済まで1ヶ月強の時間があったことと、セミリタイア生活で平日に法務局に行く余裕があったことから、辛うじて自分で抵当権抹消を行うことができ、司法書士代を節約することができた。

この自分の経験から、物件の売却時に自分で抵当権を抹消しようと思う人に対しては、決済日は銀行の都合で動くことがあるので、可能な限り早めに進めることと、法務局の登記相談を予約することの2点は確実に行うことをお勧めする。

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自己紹介


弱小大家父さん

借入総額4500万円で区分所有9室、一戸建て4戸を取得し、2018年に退職しセミリタイア生活を開始。専業主婦の妻と子供一人の三人家族。投資エリアは、首都圏1都3県と大阪府。


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弱小大家父さん@FIRE/セミリタイア生活


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