再び損切りを実施する&自身の株式投資について考える

2023年2月27日月曜日

株式投資

 


NISA口座で保有している3銘柄のうちの1銘柄の株価が暴落し、2/24に損切りを実施した。

今のところ大家の仕事は、確定申告に向けて帳簿を作る以外は暇なので、自分の株式投資法について、いろいろと考えてみた。

保有する銘柄の暴落を知り、損切りをする

天皇誕生日の前日2/22の15:00に、SBI証券からアラートメールが来た。

株式口座150万円超えで初期投資の20倍を達成 での売却による買付余力で仕込んだ銘柄の株価の上昇を示すものであった。

アラートメールの内容からして売却するほどの暴騰ではないことは明らかだったが、アラートメールを再設定しようと、しばらく放置していたSBI証券にログインした。

アラートメールを再設定しようと、一旦、口座管理の画面を開くと、今回のアラートメールの銘柄とは別の保有銘柄の1つが暴落していることを知った。

アラートメールは暴騰のみチェックするように設定していて、暴落に対しては設定していない。そのため、この暴落にはまったく気が付いていなかった。

年初来安値を更新し続ける暴落ぶりに、何が起きているのかと、その銘柄のニュースを開いてみたところ、減益の発表があったとのこと。

「こりゃ、失敗だ。損切りしよう。」と、天皇誕生日の翌日2/24に、損切りを実施することにした。

損切りに苦戦する

2/24は9:00から口座にログインし、売却するタイミングを計ることにした。その日の日経平均は300円以上騰がったが、その銘柄においては、年初来安値よりさらに安い値で寄り付いた。さらに様子を見ていると、寄り付き以降は、売り気配値と買い気配値が乖離していて、全く約定せず、出来高が増えない状態が続いていた。

自分の売りで年初来安値を更新するのも嫌なので、その日の寄り付きの値の売り気配が出たときに、100株、100株とチマチマ売っていった。

保有する1000株のうち、700株ほど売ったところで、私が売っていた寄り付きの値にて、約700万円分の買い注文が入った。

「こんな買い注文が入るなら、もしかしたら、これ以上、株価は下がらないの?」と思い直し、残りの300株の売却はやめ、今後、様子を見ることにした。

この日の取引時間終了時の株式口座は以下のようになった。


2/24取引時間終了時の株式口座

日本の株式市場は厳しいマーケット

現在、確定申告に向けて、帳簿の整備をしている。

その際にPCの画面をずっと見ていると、画面のバックライトで雪焼けのように目が痛くなってくるので、時折、紙の本を読んでいる。

そして、最近、久しぶりに投資に関する愛読書である年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち(中経出版) を読んでみた。この本の著者の伊藤邦生氏は京都大学大学院を卒業後、国内大手金融機関で11年間トレーダーをしていた本物の投資家である。

しかもこの本は、著者自身が身を置いていた投資業界に媚びへつらうことなく投資の実態が書かれているので、とても参考になる本である。

この本には、日本の株式市場について、次のように書かれている。


『今の日本の株式マーケットは、外国人投資家の割合が半数以上にも及びます。外国人投資家の大半は、ハーバードやオックスフォードなどの超一流大学のMBAをトップの成績で卒業し、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど一流の投資銀行で働いている人々か、一流のヘッジファンドで働いている人々です。

彼らは飛び抜けて優秀なだけでなく、かなりのハードワーカーです。そんな優秀な人々が毎日15時間も20時間も張り付き、一日中マーケットを分析し続けて、収益機会を探しています。

あなたは、そんな彼らとお金の取り合いをするのです。勝てると思いますか?

それくらいレベルの高いマーケットなので、プロでも簡単には勝ち続けることができないのです。』


改めて日本の株式市場の厳しさを認識すると、「素人がNISA口座の個別株の売買で儲けるなんて、無理じゃね?」と思い、自分がやっている株式投資はいったい何なのだろうという疑問が湧いてくる。

素人が市場平均以上に勝つことは不可能に近い

上記のプロでも簡単に勝ち続けることが出来ないことに関して、次のような記述もある。


『「ほとんどの年において半分以上のファンドは市場平均に負けている。単年ではなく、たとえば過去10年というより長期間をとると、68%のファンドが負けている。」

これは、『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス著:日本経済新聞出版社) という資産運用の名著の中に書かれている内容です。

~中略~

マーケットが上昇基調のときに、日経平均株価などよりも高いリターンを出せるファンドマネジャーは優秀とみなされますし、逆に日経平均株価などよりもリターンが低いと、あまり運用能力がないとみなされます。

「68%のファンドマネジャーが市場平均に負けている」ということは、「販売されているファンドの約7割のファンドマネジャーには、お金を預けないほうがいい」ということになります。』


日経平均株価に連動するETFを買えば、7割の確率でプロに勝てる。しかも手数料も安いとのこと。

改めて、前の部分とこの部分を併せて読むと、日経平均以上のパフォーマンスを叩き出すことは、プロでも簡単ではなく、ましてや素人では不可能に近いと感じる。

拙著知識も手間も不要!NISA口座だけで7万3千円を6年間で100万円にした私の方法 (弱小大家父さん出版) でも書いたが、私が2014年8月に、NISA口座に7万3千円入金をしたときの日経平均株価は約1万5千円だった。

そして、2023年2月現在の日経平均は約2万7千円で、投資開始時の1.8倍である。

プロでも市場平均以上のパフォーマンスを出すことが難しいという中で、素人が7万3千円を運用するなら、7万3千円×1.8倍≒13万1千円にすることすら、ほぼ不可能ということになるのだろうか。

投資で勝つには優位性が必須

また、著者の伊藤邦生氏は、マーケットで安易に投資をするなと警鐘を鳴らしている。


『投資とは、単にお金の取り合いをすることです。その中でも生き残るには、相手より特別にすぐれている必要があります。


・投資する会社について深く分析している

・投資する業界について正確な予測ができる

・ほかの投資家の動向を詳しく分析しているので、今のマーケットを動かす要因をより正確に理解できている

・チャートを誰よりも詳しく分析しているので、短期的な値動きの癖を把握している


こうした優位性をもたず、おまけにたいした戦略を立てることなく投資している人は、長期的には損をしていくことになるのです。』


ここまで来ると、もう笑うしかない。笑うと言うのは、この文章を嘲笑しているのではなく、自分の投資法に対して苦笑しているのである。

私の場合は、株を買う会社の業種すら知らないことが多い。他の投資家の動向なんて知らないし、買うか判断するのにチャートを見るのも各銘柄2分くらいである。

優位性どころか完全に劣位性である。これでは、長期的に損をしていくことになる。

ただ、現在、私の口座は150万円を突破している。最初の7万3千円以降、途中の入金は一切していない。

これは、以前のコメントにあったように、運が良かっただけなのだろうか?

今はよく分からないので、もう少し長期的に運用して、上記のように最終的には損をするのか、それともこの投資法になにか優位性があって必然的に増えているのか(そんなものは無さそうだが)、理解できればと思っている。


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自己紹介


弱小大家父さん

借入総額4500万円で区分所有9室、一戸建て4戸を取得し、2018年に退職しセミリタイア生活を開始。専業主婦の妻と子供一人の三人家族。投資エリアは、首都圏1都3県と大阪府。


Twitterもやっています
弱小大家父さん@FIRE/セミリタイア生活


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