ようやく大阪市物件の屋根の修理と外壁塗装が完了した。その後の話を最終話として書いておきたい。
現地確認後の話
前回「屋根が壊れていますよ」と知らない業者に言われた話 その4 で書いたように、現地滞在時間10分のために30時間近く走行した。
きれいになった物件を生で見ることができたことは良かったが、10分のために払った労力を考えると、少々、虚しい気分にもなった。
その後、工事代金の残金の請求書が届き、今回はネットバンキングの限度額未満だったので、ネットですぐに振り込んで、すべてが終了した。
8月の下旬、千葉県の浄化槽物件の本下水の工事が始まり、この間は水が使えないので工事が完了するまで、物件での作業は何も出来なくなった。
少々、暇になったときに、
「そういえば、ダメ元で火災保険を申請してみるか?」
と思い立った。
そして、損害保険会社のHPの事故報告のページで、屋根瓦の破損があったこと、屋根補修&塗装の修理を行ったことなど、知らない業者が勝手に屋根に乗って撮った写真を添付して窮状を訴えてみた。
損害保険会社から電話が!
入力してから2日後、損害保険会社の事故受付の女性担当者から、電話が掛かってきた。
まずは、破損を発見した状況について聞かれたので、HPで入力したのと同じ内容を述べる。
次に、「瓦の破損が発生した日時は分かりますか?」という質問が来た。
まあ、それは聞いてくるよねと思いつつ、
「いつかは分かりません」
と正直に言った。
ここで終わっては、ただの経年劣化で却下だろうと思い、ダメ元で、
周りの家は2階建てが多く、この物件に風がまともに当たる。瓦の割れ方が不自然なので、何かが飛んできて引っかかり、割れてしまったのではないか?
と、私の素人推測をダラダラと述べたところ、
「これは事故に該当する可能性があります。保険金請求書を送りますので、ご記入の上、ご返送ください」
私は、「えっ?却下じゃないの?」と思いながら、
「ありがとうございます。」
と言って電話を切った。
保険金を請求してみる
そして、一週間後、保険金請求書が到着した。
保険金請求書の事項発生状況の欄に、つらつらと瓦の割れが発覚した状況を記入した。
添付書類は、事故発生時の写真と修理の見積書とのことだったが、私はそれに加えて、建設業者が中間金の請求書と併せて送ってきた、屋根の修理状況の写真もコピーして添付した。
瓦の破片がないところは、塗装で対応しましたよというアピールのためである。
見積書の屋根塗装を、破損した瓦の修理として行ったものであるという主張だが、はたして認められるだろうか?
見積書は管理部の責任者が保険請求用に分けて作成してくれた、足場、瓦補修、屋根塗装で合計約43万円。これが全額認められるのだろうか?と思いつつ、返信を投函した。
さすがに却下か
保険金請求書を投函してから一週間過ぎても、損害保険会社からは何も連絡は無かった。
「さすがに、経年劣化で却下みたいだな。いつ割れたかもわからないし」
と諦めた。
そこからさらに3日後、損害保険会社から電話があった。
「却下の連絡か?」
と思って出てみたところ、自分より年上そうな男性の声で、風災と認定した。損害を査定したところ、保険金は約21万円と伝えられた。
「はあ、ありがとうございます」
経年劣化で却下だと思っていたところに、中途半端な金額が出てきたので、どうリアクションするのが正しいのか分からない。
算定の理由
そう思っていると、約21万円を算定した理由を伝えられた。
屋根の全面塗装は今回の破損の修理として認められず、割れた瓦4枚を新しいものに差し替える工事をしたという前提で、損害額を算定したとのことだった。
約21万円と書いたが、千円単位、百円単位とかではなく、きっちり一円単位まで計算されていた。
足場代は全額認めるとのこと。
古いから認めない、いつ割れたか分からないから認めないと理由を付けて保険金を出し渋るのではなく、私が契約していた損害保険会社は、建物が古くても風災で破損したものに対しては、適正な保険金を支払いましょうという姿勢であるようだった。
最後に
建物が古くても保険は出るので、参考になればと思い、あえて最終話を記載した。
今となれば、火災保険用に見積もりを分けてくれた、不動産賃貸仲介店の管理部の責任者に感謝しかない。最初は破損を疑いまくってしまって、申し訳ない気分でもある。
今回、費用はそれなりに掛かったが、いずれ行わなくてはならないと思っていた屋根と外壁のメンテを行うきっかけになったことと、保険金のおまけも付いたことで、結果的には屋根瓦が割れて良かったのかなと、前向きに思うようにしている。(完)
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